Tag Archives: 情報デザイン

4月 152018

リチャード・ワーマン「5つの帽子掛け」

今年から新しい科目を担当することになり情報デザインをテーマにしたミニゼミを始めたところ。前半はワーマンによる情報構造化の5つの方法について丹念にレッスンする予定である。これを機にワーマンの最初の「情報不安症」である『情報選択の時代』を読み直している。このあと全面改定した本があって最近はそればかり見ていたが、元に戻った方がわかりやすくて説明も詳しい。情報デザインに焦点を当ててみると、たいていのことはこの本に書いてあるとわかる。1990年代に読んだときにはよくわかってなかったと思う。

Read More

3月 232018

恐怖政治でないやり方はないのか?

というわけで、恐怖政治ではない形で水準を上げられないか、そして誰も振り落とさずに全員がタスクをこなして能力をアップデートできないか、それを精神主義ではなくてスマートに解決できないか。いま考えているのは、こういう課題である。これ、スマートでないと続かないから。となると属人的なものではなく仕組みとして構築し、マニュアル化まで行かないと定着しない。私自身もくたびれてしまうし、学生たちも嫌気がさして遠のいてしまう。なぜなら、教員も学生もわざわざ引き受けなくてもなんとかなるような「ムダ」なエフォートだから。今どきの学生は合理的。コスパと感情コストをちゃんと考える。単位とか資格とかに直結する制度的裏付けのあるタスクではなく、たいていは見通しの悪い話には断じて乗ってこない。

ただ、私がミッションとしているのは、新しく創造的であるがゆえに既成の制度的枠組みからはみ出すような仕事のできる人を送り出すことなので、少なくとも志願し履修してくれた学生には、そういう仕事に対応できる能力と知性を多少なりとも伸ばしてもらいたいのである。せめて耐性を付けてほしい。じっさい、有名企業に行きたいのであれば他の先生たちの方が数十倍すぐれているから、何も私の元に集まらなくてもいいのである。

ここ数年はかなりこまめに指導するようにしてきたが、クラウドでほとんどのことができるようになり、全面的に移行した。5年ぐらい前から自分ではそうしてきたが、Wi-Fi環境さえあれば、学生はスマートフォンをもっているから、その場でいろんなことができる。チープな私たちにとっては、ようやく時代が追いついてきたという感じがする。
この半年はWorkplace by Facebookをフル活用してバックヤードでのコミュニケーションを全部そこに移し、原稿はStockに集め、トッパンエディナビで編集して版下を作って、何度もチェックし合い、最後にオンデマンド印刷をした。テーマ別新書が8冊、最後の振り返り本が1冊、2年ゼミ生だけで作った。私も学生たちもいろいろ苦労したが、なんとか全員参加で完成した。
その上で、次のモードにレベルを上げようとしているので、立ち止まって進め方を考えているのである。学生がサボるとか、ずるをするとか、そんなレベルの話をしているのではない。
アクティブラーニングをベースにした学生主体の能動学習が大前提である。成果物制作を主軸に学習できるようなプログラムを開発している。そのさい、いわゆる教員用のマニュアル本のようなものはものたりないので、ビジネスシーン向けのチーム論などを参照して、それをこちらに転用することをしている。ここ数年次々に刊行されているアメリカの経営大学院の先生たちの翻訳書がとても参考になるのである。とりわけプロジェクトチームの運営方法やベンチャー企業のスタートアップの話は今の私の現場に直結しているように思う。
演習系だけでなく講義系も、クラウド主軸、コンテンツ制作主軸、チーム主軸、情報デザイン主軸にシフトさせるつもりだ。それでデフォルトから考え直しているのである。この話はまだまだ続く。

Read More

3月 102018

ウェブデザインを学び直す

いよいよ12年ぶりにゼミサイトを作ることにしたので、ソキウスを実験台にしてあれこれ試しています。個人芸としてのウェブデザインはできるのですが、チーム芸としてのウェブ運営はまた別のことになります。基本的には情報デザインの観点からアプローチするつもりですが、やはりグラフィックなデザイン性がないと、やる気が起きないものです。チーム芸としてのワークフローと、良質なデザイン性を勉強し直しているところです。写真の2冊はいずれも企業の公式サイトを前提にして書かれたもので、この種のものはたくさんありますが、結局役に立っているのがこの2冊です。左の本がチーム芸、右の本がデザイン性。

今はクラウドで全部できるので、こういう知識さえあれば、かなり自由にまとまったコンテンツが表現できるようになりました。全部、スマホとパソコンのブラウザでできてしまう。問題なのはユーザーの方で、ある場所に行くとみんなかんたんにできるのに、ある場所に行くと誰もできないばかりか、こういう知識をバカにしたり忌み嫌う人たちばかりが固まって棲み分けているのです。メディアを使えるかどうかは、どんなメディアであれ、その人を有能にすると考えるので、大学の教育現場においてもかなり重要な知識だとずっとずっと思ってきました。

独自のコンセプトが固まってきたので、授業全体も大きく情報デザインにシフトするつもりです。となると、実践的な技術が不足するので、急いで補っているところです。

Read More

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。