情報メディア問題入門

國學院大學 平成30年度SYLLABUS

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科目名 教員名
情報メディア問題入門 野村一夫

開講詳細

開講キャンパス 開講時期 曜日 時限 開講学年 単位数
渋谷キャンパス 前期 火曜 5時限 234 2

講義概要

授業のテーマ

21世紀型情報メディアの実態と近未来

授業の内容

かつて「メディア」と言えば「マス・メディア」であった。しかし通信のデジタル化によって「マスコミ」に対して「メディア」という言葉が頻用されるようになった。日本では80年代後半のことである。さらに1995年を境にインターネットがブレイクスルーすることによってメディアの実態が大きく変容し、「マスコミ」に対する言葉として「情報メディア」が使われるようになった。この場合の「情報」にはデジタルやコンピュータやインターネットなどが含まれる。この講義では、主として21世紀型のメディアの実態に焦点を当てて説明したい。本講義では「トランスメディア環境」と名づけて、その中で働く人は何を知っておく必要があるのかを問題提起します。

到達目標

1 現代の情報メディアの基本的な問題について理解する。
2 情報メディアについてリポートを書いてみる。
3 日常生活の情報環境を見直す。
4 トランスメディアワーカーという自覚を持つ。
5 「世界中の厄介な問題は再起動できる」(参考文献第1章タイトル)という信念で取り組む姿勢を培う。

授業計画

第1回 ガイダンス。
通常の講義スタイルと異なり、試験のスタイルも異なるので、必ず出席して確認してほしい。

【準備学習 20 分】

⇒シラバスを読む。
第2回 トランスメディアワーカー序論。
現代の情報環境は、たんにメディア環境なのではありません。情報が多様なメディアによって玉突きをしている複合的な状態になっています。これを私は「トランスメディア環境」と呼んでいます。この状態にあっては、どこが発生源だとしても、情報は自動的に転がっていきます。ある情報は過剰に、ある情報はあたかも存在しないかのように、関与するメディアや人間の思惑とは関係なく、増幅されて伝わっていきます。その情報の責任主体はいったい誰でどの組織なのか、もう誰にもわからなくなっていきます。その中で、どのように考え、どのように人や組織やお金や信頼をつないでいくか。働く人の視点で考えていきたい。
第3回 音響メディア史。音の技術と音の文化の相互作用。

【準備学習 240 分】

⇒谷口文和・中川克志・福田裕大『音響メディア史』ナカニシヤ出版、2015年。
第4回 仮想通貨とブロックチェーン。

【準備学習 240 分】

⇒岡田仁志ほか『仮想通貨』東洋経済新報社、2015年。
ビットバンク株式会社ほか『ブロックチェーンの衝撃』日経BP社、2016年。
第5回 クラウド・リテラシー。

【準備学習 240 分】

⇒小池良次『クラウドの未来』講談社現代新書、2012年。
第6回 キュレーションとは何か。

【準備学習 240 分】

⇒佐々木俊尚『キュレーションの時代』ちくま新書、2011年。
第7回 クリエイティブ都市論とクリエイティブマインドセット。

【準備学習 240 分】

⇒リチャード・フロリダ『クリエイティブ都市論』ダイヤモンド社、2009年。
第8回 サードプレイス。居場所論・ソーシャルデザイン。ウェブ空間論。

【準備学習 240 分】

⇒レイ・オルデンバーグ『サードプレイス』みすず書房、2013年。
丸太一『「場所」論』NTT出版、2008年。
第9回 人工知能。

【準備学習 240 分】

⇒『Harvard Business Review人工知能』ダイヤモンド社、2016年、ダイヤモンド社。
ジョン・マルコフ『人工知能は敵か味方か』日経BP社、2016年。
レイ・カーツワイル『シンギュラリティは近い』NHK出版、2016年。
第10回 学習する社会。

【準備学習 240 分】

⇒小田理一郎『「学習する組織」入門』英治出版、2017年。
第11回 インテリジェンス・ジャーナリズム。ニュースとつきあうためのスキル。

【準備学習 240 分】

⇒ビル・コヴァッチ、トム・ローゼンスティール『インテリジェンス・ジャーナリズム』ミネルヴァ書房、2015年。
第12回 未来予測。

【準備学習 240 分】

⇒ケヴィン・ケリー『〈インターネット〉の次に来るもの』NHK出版、2016年。
ロバート・スコーブルほか『コンテキストの時代』日経BP社、2014年。
齊藤元章『エクサスケールの衝撃』PHP、2015年。
第13回 すべてはアルゴリズム。

【準備学習 240 分】

⇒デイヴィッド・バーリンスキ『史上最大の発明アルゴリズム』早川書房、2012年。
第14回 講義のまとめ。結局、何を学ばなければならないか。

【準備学習 240 分】

⇒復習。
第15回 試験

【準備学習 900 分】

⇒期間内試験の準備。
授業計画の説明 なるべく1回1テーマ完結にしたい。さらに1回分を3つに分ける予定である。
(1)情報メディア問題のテーマの説明(たとえば仮想通貨)
(2)理論的考察(たとえば貨幣とは何か)
(3)具体的現象に対する自分の考えを20分程度でフォーラムに書く(たとえばビットコインの高騰と急降下)

※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

受講に関するアドバイス

一年次に「情報システムの基礎」を履修していることが望ましい。同時受講でも可だが、未受講者は「情報システムの基礎」の指定教科書を事前に読んでおいてほしい。

成績評価の方法・基準

評価方法 割合 評価基準
期間内試験 100% 授業内容の理解を指定されたスタイルで表現できているか。授業内容を表現するのはない。自分の理解したことを「私」を主語にして60行で表現する。披見否。

※すべての授業に出席することが原則であり、出席自体は加点の対象になりません。

注意事項 本学では「すべての授業に出席することが原則である」と決めています。この授業もそれに則って評価します。できれば毎回コメントをK-SMARPYのフォーラムに投稿していただきたいと思っています。この投稿自体に加点はしませんが、投稿内容を試験に組み込んで答案を構成してもらうことはできます。そういう間接的な形で授業内での積極的な関与を評価します。

※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

教科書・参考文献等

教科書

ケヴィン・ケリー『〈インターネット〉の次に来るもの』NHK出版、2016年、2000円+税。

参考文献コメント

毎回「準備学習」として提示した文献。

参考になるウェブページ

大阪大学教授・池田光穂先生のページから「マクロウィキノミクス・研究・ノート」 http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/17MacroWiki_notes.html
社会学系サイト「ソキウス」http://www/socius.jp
ブログ「野村一夫の生活と意見」http://www.nomurakazuo.jp
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https://www.kokugakuin.ac.jp/student/lifesupport/p13/p3

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