ホラクラシーでゼミを運営できるか?

今の2年ゼミの人数がはからずも34人と大所帯になった段階で、もうゼミ長中心にやる運営はやめることにしました。そもそも歴代ゼミ長が機能したことは2人しかいないのです。この学年は全員が1年生の時に1年間のアクティブラーニングを受けてきているので、チームで動くことは比較的慣れています。そこで同僚の若い先生に勧められて「ホラクラシー」の手法でやってみることにしました。ピラミッド構造を排して、6つの運営チームを作って、なおかつ長役職を作らず、事実上のリーダーシップとフォロワーシップをエンジンにして進めてきました。半分ぐらいの学生は、このあたりの仕組みをよく理解して、あれこれ臨機応変に対応してくれるので、個人名刺を作り、計24冊の課題図書を読み、それらをリバースエンジニアリングして「論文の卵の産み方」シリーズ全8冊900ページ超の新書本と振り返り本を作ってくれました。ホラクラシーの真骨頂は組織を「進化」させていくことです。それをさせていくにはディテールが大切なので、青い本のように1冊になります。

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それに近いことを、ソフトウェア会社の立ち上げから実践してきたシェリダンの奮闘記が『ジョイ・インク』で、こっちの方は具体的でわかりやすい。すごく参考になります。

うちのゼミはメディアを作るので、制作組織として機能する必要があります。一番近いのはデザイン組織かなと考えて『デザイン組織のつくりかた』を買ってきました。原題を直訳すると「デザイン組織のためのデザインを組織する」っていうことになります。うちのゼミ生は、かなり頑固なデザイナーのような人が多く、「好きなことを自由にやれる」と勘違いして来るので、かと言って自由にやっていいと言っても、自分に甘いので力作はもちろん総じてたいしたものは出てこないのです。ちゃんとレールを引いて、手順を決めて、選択肢をきっちり用意して、そこから自由に選択してもらうことにしています。学生は機械ではないので、手順や指示をそのまま理解して実行するわけではありません。すぐにやる気をなくすし、そもそも忙しい。やる気を湧きおこし、詰めまでしっかり完成させるチームづくりに腐心しています。これから2段階ぐらいレベルの高いところに持っていくつもりです。