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やっぱりナショナリズムが問題だ

 
大学院入試の日。合間に図書館に行く。あまり行ったことのない政治関連の棚を見ると、興味のある本がいっぱいある。先生たちは「本が少ない」と嘆くのであるが、けっこう充実しているんじゃないの。こうして並べてみると、自分の今の関心はナショナリズムだね。8年ぐらい前からグローバリゼーションの問題を考えるために世界史の勉強から始めて宗教学なんかも勉強してきたのだが、それとともに浮上するのがナショナリズムの問題。今の日本がまさにそうだし、世界中で起こっているのもそういう問題である。グローバリゼーションは単純には進行しないのである。必然的に対抗現象が生じてくる。むしろそれをすんなり受け入れることの方にこそ特殊条件があると考えた方がよいのだろう。このほかに「國體の本義」の原文を読みたいと思って探したが見つからなくて、佐藤優『日本国家の神髄ーー禁書『国体の本義』を読み解く』を買った。この人はタブーに平気で挑戦する人なので何かと頼りになる。ただし思想はかなり違う。選択的接触は先有傾向によると古いマスコミ論では教えているが、そういう好き嫌いを超えて読まないと視野は開けないのだ。