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犬のリーフのこと

画像を表示する実験をするために、我が家の愛犬だったリーフの写真を使いましょう。

晩年のリーフ
晩年のリーフ

じつは、リーフは2月28日に死んでしまったのです。11歳でした。3歳のときからてんかんがあらわれ、月に1回は発作を起こしながらも、それ以外はなんとか普通に、それなりに元気に生きてきました。てんかんのせいで大学病院にも行きましたし、生涯、動物病院の常連でありました。この子が来たあたり(とても元気だったころ)に思いついたのが『子犬に語る社会学』で、そういうアイデアを持っていたときに洋泉社の社長と編集者から「社会学の新書を書いてほしい」と頼まれたので、「『構築主義的社会学入門』と『子犬に語る社会学』のどっちがいい?」ときいたら即座に「子犬!」ということになり、企画が始まったのでした。この企画は洋泉社の都合でムックの一部として使われることになり、いったん50人ほどの社会学者の共著ムックの長い序論として公刊されたのでした。かわいいイラスト入りだったので、執筆者は驚いたでしょう。その後、私の書いたところをハードカバーの小さな単行本にしてもらったのです。原稿用紙換算で180枚ぐらいですから、新書の半分くらい。このくらいの量が入門にはよいと、かねがね考えていたんです。当時のご案内ページはこちらにあります。『子犬に語る社会学』・・・執筆当時は最悪の状況下だったので、今だったらもっと上手に書けたような気もするのですが、先月に大原社研の共同研究室の片付け(撤退モード)をしているときに読み返してみて、やはりあの当時でないと書けないこともあったなと思いました。