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中川米造没後20周年シンポジウムに参加して

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新幹線で朝食の中之島ビーフサンドを食べて、ようやく落ち着いてレオンハルトたちのカンタータを聴いている。昨日は著名な医学概論の巨匠である中川米造の没後20周年記念シンポジウムだった。中川米造の弟子にあたるいわゆる「中川研」の先生たちの主催で、著名な医療人類学者マーガレット・ロックさんの特別講演もあって、独特なシンポジウムだった。中川米造自身の魅力もさることながら、中川米造が大阪大学医学研究科にいたころの大学院生だった「高弟」の先生たちのアカデミックパンクな議論スタイルが周辺の多くの人たちを引きつけてきたところもある。私もその1人で、もともとは1995年秋に私のサイトを見てメールをくれた池田光穂さんのご縁から始まる。以来、たくさんの医療社会学系の共同研究や企画本に参加させてもらった。私の「健康言説論」系の仕事はすべて中川研とのご縁の賜物である。今も昔もそうだが、私のテンションとスピードと過剰さに付き合ってくれる人は少ないが、中川研の高弟の先生たちはいくらでも応答してくれる。特に筆頭弟子の佐藤純一さんと池田光穂さんのアカデミックでアナーキーでパンクな議論力は国内でもピカイチではないかと思う。渋谷界隈では五月蝿いハエみたいにあしらわれている私の議論スタイルは、中川研の高弟たちの「爪の垢」程度のものにすぎないのだ。というわけでアカデミックパンクの道を私なりに引き継ごうと決意したシンポジウムであった。