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Version 9.3 『インフォアーツ論』目次とあとがきを公開!

 2002年12月30日。新著『インフォアーツ論』刊行記念(兼自己宣伝)として目次とあとがきを公開した「インフォアーツ論」のページを「ソキウス工房」に開設しました。かなり細かい目次ですし、あとがきに成立事情などを書いておきましたので、立ち読み程度の情報はあるかと思います。

謹賀新年2003

 2003年1月6日。年が変わりました。未年(ひつじどし)、私の干支であります。かといって、とくにがんばるというわけではありませんけど。この年末年始は「だらだら勉強」をお休みして、ショッピングや百人一首やベルギービールの薀蓄と長尺の散歩にいそしんでおりました。
 さて、昨日配信のメルマガ「ACADEMIC RESOURCE GUIDE」No.150(岡本真さん発行)<注目の新刊>コーナーで『インフォアーツ論』が紹介されました。選んでいただいて光栄です。岡本さん、ありがとうございました!

いよいよ発進

 2003年1月13日。さすがに新書本というのは販売体制がちがいますねえ。11日には朝日新聞や毎日新聞の一面八つ割り(下のところ)に広告がでました。多くの本屋さんでは平積みになっています。慣れないだけに、ちょっと怖いような気もします。タイトルが新語なだけに売れ残ったらどうしようと心配にもなります。まあ、ここまできたら、もう著者の出番はないのでしょう。私は私で、もう次の仕事にかかっています。花粉症の季節の前にどこまで行けるかが勝負であります。

「ネチズン・カレッジ」で紹介していただきました

 2003年1月15日。一橋大学社会学部教授の加藤哲郎さんの著名サイト "Global Netizen College" 「加藤哲郎のネチズン・カレッジ」本日のトップで『インフォアーツ論』を紹介していただきました。ネットの内外で具体的に市民運動を続けてこられた先生ならではの深読みをしていただいて、非常にありがたいかぎりです。

Version 9.4 「ネットワークの臨床社会学」完結!

 2003年1月16日。メールマガジン「日本国の研究」に連載していました「ネットワークの臨床社会学」全8回のうち第6回第7回第8回「ソキウス工房」に公開しました。これでこのシリーズを移し終えました。やればすぐなんですけど、なかなかおっくうでして。

ユニバーサルデザイン

 2003年1月18日。昨年の暮れに出たユーディットの関根千佳さんによる『「誰でも社会」へ――デジタル時代のユニバーサルデザイン』(岩波書店)を読みました。今日はセンター試験のため終日休講でしたので朝から読み始めて、一気に読了しました。よい本ですねえ。ユニバーサルデザインについては、それなりに理解者であろうとしているつもりですが、けっこう知らないことが多く、ところどころ目からうろこや涙の部分もありました。読んで反省した点は、ユニバーサルデザインは「ついでに」語ったり実践したりするものではないなということ。発想のゼロ地点から始めるべきことのようです。だとすれば一年生にも教えてしかるべき事柄だということ。とりあえず今年の数百人いる学生たちに「ユニバーサルデザイン」の存在だけでも伝えておこうと思いました。とくにユビキタスとのからみがポイントですね。

Version 9.5 「健康クリーシェ論」部分公開!

 2003年1月19日。佐藤純一・池田光穂・野村一夫・寺岡伸悟・佐藤哲彦著『健康論の誘惑』(文化書房博文社、2000年10月20日)の序論部分の全文「『健康論の誘惑』を読み解く」と第二章「健康クリーシェ論(一〜三)」「ソキウス工房」に公開しました。「健康クリーシェ論」は長いので(原稿用紙換算で120枚ぐらい)冒頭の序説の部分だけにしました。本が完売したら残りも公開できるでしょう。

Version 9.6「健康の批判理論序説」公開!

 2003年1月19日。共著『健康論の誘惑』から第七章「健康の批判理論序説」全文を「ソキウス工房」に公開しました。こういう作業は、いざやりだすと早いんですわ。
 私自身のここ一週間のマイブームはメアリー・ホプキンでして、70年あたりの歌を聴いて心を癒しています。心境もケセラセラです。

Version 9.7「宗教報道の社会学」全6回公開!

 2003年1月21日。「ソキウス工房」「宗教報道の社会学」全6回を公開しました。これは『聖教新聞』学芸欄「メディアのページ」に2000年2月22日から7月18日にかけて月一回で連載されたものです。発行部数が500万部で、場所が場所、テーマがテーマなだけに気を使いましたし、じっさい没になった企画もありましたが、いつものダブスタ論や宗教社会学のスタンスで突っ切りました。タブーも破ったつもりですが、まあ、短いものですから大したものではありません。

Version 9.8 構築主義書評二本公開!

 2003年1月21日。『大原雑誌』に書いた二本の書評を「ソキウス工房」に公開しました。いずれも構築主義による社会問題論の研究書の書評です。「書評『社会問題の社会学』」「書評『構築主義の社会学』」です。

Version 9.9 「ダブル・スタンダードの理論のために」公開

 2003年1月21日。時間があるのに原稿が書けないという不調のときはオーサリングに精出しましょう。というわけで『法政大学教養部紀要』第98号社会科学編に発表した1996年の論文「ダブル・スタンダードの理論のために」(解凍版)「ソキウス工房」に公開しました。二重基準という社会現象について形式社会学的に考察した総論的論文です。原稿用紙換算80枚を超える、やや長めの論文ですが、今回は1ファイルで仕上げることにしました。

『インフォアーツ論』著者コメント

 2003年1月21日。古巣(?)のビーケーワンから依頼がありましたので「著者コメント」を書きました。せっかく書いたので「インフォアーツ論」のページに掲載しておきました。私なりの要約になっているかと思います。

Version 10.0「メディア仕掛けの民間医療」公開!

 2003年1月23日。Version 9.9でねばろうかと思いましたが、いっそキリのいいところまで行こうと思い直しまして、Version 10.0として「メディア仕掛けの民間医療」「ソキウス工房」に公開します。これはネット上では初めて公開するものです。まだ初刷が完売していない本の一章ですので、図表を省いて文章を三分の二ほどに短縮したものを公開します。それでも400字詰め原稿用紙換算75枚あります。副題が「プロポリス言説圏の知識社会学」というマニアックなものになっています。パッと見てわかる人が何人いるかなあ。

Version 10.1「書評『賢知の時代』」公開!

 2003年1月28日。昨日で今年度の授業がすべて終了しました。今年度は日程が後ろにずれている感じです。あとは試験や修士論文審査などの力仕事。つかのまの静寂です。
 さて、メルマガ「日本国の研究」に掲載して以来、しばらく忘れていた、ローザックを書評した「書評『賢知の時代』」「ソキウス工房」に公開します。短いものですが、なんとレフェリー制を経て掲載されたものです。メルマガ「日本国の研究」の書評はレフェリー制をとっていたんですねえ。

『ネットコミュニティビジネス入門』

 2003年1月28日。数日前に『ネットコミュニティビジネス入門』という本を読みました。正確には、松岡裕典・市川昌浩・竹田茂編著『ネットコミュニティビジネス入門』日経BP社(2003年1月20日)です。「2ちゃんねる」管理人として有名な西村博之さんや「関心空間」前田邦弘さんらが参加したネットコミュニティビジネスについてのセミナーを上手にまとめた本です。ビジネスというのは私にとっては疎遠ですが、ネットコミュニティのありようについては大いに参考になりました。とくに松岡さんの担当した「第二章 ネットコミュニティビジネスを解剖する」には共感するところがありました。具体的なインターフェイスとして「関心空間」にはちょっと興味を惹かれますね。

Version 10.2『社会学感覚』の「社会構想論」公開!

 2003年1月28日。書類仕事などをやっているうちに時間が中途半端になってしまったので『社会学感覚』のつづきをやりました。といっても注の処理がめんどうだったので、比較的かんたんな「社会構想論――公共哲学としての社会学」の「28 市民社会の再構築」「29 国際社会学」および二つの「あとがき」「ソシオリウム」に展示しました。おりしも大学は試験シーズン。多少の弊害は承知していますが、少しでも学生さんの社会学勉強に役立つことができればいいと思っています。

Version 10.3「書評『健康の語られ方』」公開!

 2003年2月3日。『大原雑誌』最新号に掲載された「紹介と書評 柄本三代子『健康の語られ方』青弓社」を公開しました。短いものです。さあ、これからしばらくは採点・審査モードですわ。

ジャズの日々

 2003年3月10日。『インフォアーツ論』の書評が共同通信配信で出ました。東大の松原隆一郎さんによるものです。たいへん好意的に書いていただき、うれしいかぎりです。私は2月1日付けの「沖縄タイムス」の読書欄で確認しましたが、いくつかの地方紙に掲載されたようです。ありがたいことです。
 私としてはインターネットについてはしばらくお休み。健康論モードに入っています。その第一弾として今月の月刊誌『望星』2003年4月号の特集「『健康』という時代病」に私のインタビュー構成記事が掲載されました。「メディアがつくる『健康意識』の功罪――『健康』は信仰なき時代の?新しい宗教だ?」という見出しになっています。見出しは編集部のつけたものですので、ちょっと私の思いとは少しずれがあるのですが、健康ブームをどちらかというとポジティブに捉えたお話をしました。
 それから先週の3月2日には多摩市のパルテノン多摩で「メディア仕掛けの健康」というテーマで講演をしてきました。これは「健康ブームを読み解く」シリーズで五人の論者が3月に連続して講演する企画で、私はその最初の講演者になりました。100人ほどの聴衆に対して健康言説論的内容でお話してきました。私は講演が好きでないので、なるべく遠慮していますが、今回は連続講演の一環としてプログラムが非常にたくみに構成されており、誤解される心配も少なくて、お引き受けしました。当初は軽く考えていましたが、いざそのときがきたら花粉症の季節で「だいじょうぶか」と心配になりましたが、咳き込むこともなく、無事終わってほっと一息ついたところです。
 ここのところ体調がよくないので、わりとじっとしています。家ではジャズ再発見シリーズがつづいていまして、ビル・エバンスやキース・ジャレットなどのピアノトリオばかり聴いています。ジャズ評論なんかを読むと、中年になって癒し系としてピアノトリオを聴きたがるというのはよくあるパターンのようで、私もこのパターンにすっかりはまっちゃってるようです。高校時代に一枚しか持っていなかったビル・エバンスのレコードはよく聴きました。私の場合、なつかし系のニュアンスもあります。それに、若いときにはレコードを買えなくてジャズ体験が中途半端になってしまっているのを今になってリベンジして「おさらい」している感も強いですね。それにしても、ひたすら前に進むことしか考えてこなかった自分が、過去の積み残しを清算しようとしているというのは不思議な感じです。人生の折り返し地点にいるのを感じます。

フォックス『生命倫理を見つめて』

 2003年3月11日。先日、レネー・フォックスの『生命倫理を見つめて』(みすず書房)を読みました。社会学者が自分の研究生活を回顧する本というのはあまりありませんので、医療社会学に関係ない人でも興味深く読めると思います。解説もよかった。

新学期

 2003年4月15日。5日の入学式から始まったにぎやかな一連のガイダンス週間が終わり、通常授業が始まりました。600人の学部新入生にパソコンを貸与して、セットアップをさせるという(やや無謀な)大イベントも無事終わって、ぼちぼちというところです。國學院の渋谷キャンパスでは新校舎がひとつできました。ほの暗いキャンパスにぽっかりと明るい空間が出現したという感じです。マルチメディア対応なのはいいのですが、教師としてはすぐに使いこなせないのがつらいところで、ここのところトラブル続きです。ま、じきに慣れるでしょう。

『クイズ文化の社会学』『ものと人の社会学』

 2003年4月15日。最近、友人たちから世界思想社の本をあいついでいただきました。ひとつは『クイズ文化の社会学』。クイズ番組だけで一冊の本を書いてしまうという無謀な企画です。しかし、じつによく調べて書かれていて感心しました。もう一冊は『ものと人の社会学』。タイトルがじつに地味ですが、腕時計やガラス、スピーカーやポットについての社会学です。考現学に近い研究というか、ほとんどジンメルのノリの社会学です。著者たちは「スナップショットの方法」と呼んでいますが、こういう社会学が現代において可能であることに驚きます。
 それにしても、こういう本を読んでも、すぐに授業に反映できないのが、いまいちおもしろくないですねえ。なんせ私はいま社会学の講義をもってないのですから。ま、自分でそういうふうにしたので仕方ない。いま担当している情報系の科目は、科目そのものが根本的に生真面目なので、なかなか社会学的なひねりが入れにくいんですわ。このあたりが今のノリの悪さになっているのかも。思い切って自分なりに枠組みをつくっていったほうが長期的にはいい結果を生むかもしれませんね。

<コメント>ジンメルを思い出す

 2003年6月10日。今年は講義用の資料をHTML形式で書いているので毎日のようにHTMLしていますが、そのため(というほどでもないですが結果的に)ソキウスはほったらかしでした。ここには久しぶりに書きます。最近の印刷物や報告などについて書いておきましょう。
 まずはジンメル研究会発行の『ジンメル研究会会報』第8号に「<コメント>ジンメルを思い出す」(16-18ページ)。発行日は2003年3月25日になっていますが、できたのはちょいとあとになります。私のは、2002年度大会報告における北川東子さんと菅野仁さんの報告に対するコメントです。このときの菅野さんの報告がつい最近『ジンメル・つながりの哲学』(NHKブックス 968)として刊行されて新聞でも書評が出ましたね。私は、ジンメルの眼のつけどころが現代社会分析に親和的であるのは、従来の残余カテゴリーが現代の喫緊のテーマになってきたからだとコメントしました。

巻頭インタビュー「インフォアーツ」とはなにか?

 2003年6月10日。CIEC(コンピュータ利用教育協議会)会誌『コンピュータ&エデュケーション』Vol.14(柏書房、2003年5月30日発行)の巻頭インタビューとして「『インフォアーツ』とはなにか?」がでました(3-7ページ)。インタビュアーは愛媛大学教授の赤間道夫先生です。『インフォアーツ論』の概要についてお話しました。巻頭なので、いささか恥ずかしい感じです。この雑誌は市販されています。今回の特集は「キャンパス・インテリジェント化の未来」です。

21世紀は「新・老人文化の幕開け」になるか

 2003年6月10日。メディアと経済思想史研究会の会誌『メディアと経済思想史』Vol.4(2003年5月発行)に書評「21世紀は『新・老人文化の幕開け』になるか」(4-5ページ)が掲載されました。これはかつて猪瀬メルマガ「日本国の研究」のために書いたものです。ローザックの『賢知の時代』の書評です。

ネットワーク時代における社会学教科書の可能性

 2003年6月10日。関西社会学会の機関誌『フォーラム現代社会学』第2号(2003年)に「ネットワーク時代における社会学教科書の可能性」(6-13ページ)がでました。昨年の関西社会学会での報告をまとめたものです。特集Iの「Teaching Sociology――社会学テキストをめぐって」の第一報告の位置づけになります。元気のない時期だったので、論調はおとなしいものでした。数年前だったら少しは過激に攻めたでしょうね。ま、現時点ではこんなところです。もう一つの特集は「エスニシティの社会学1992-2002」というもの。この雑誌は世界思想社の発売になりますので大型書店であれば購入できるでしょう。

インフォアーツの思想

 2003年6月10日。報告も一回だけしました。大原社会問題研究所主催2003年度5月月例研究会(2003年5月28日(水)13時〜14時30分、研究所共同会議室)で「インフォアーツの思想」というテーマで報告しました。『インフォアーツ論』の内容を中心に80分ほどみっちりとお話ししました。

『「世論調査」のゆくえ』

 2003年6月10日。私と同世代の政治学者・埼玉大学教授の松本正生さんの新著が出ました。『「世論調査」のゆくえ』(中央書房新社)です。松本さんは世論調査の専門家であると同時に、世論調査の方法論的な批判者でもあります。この本では、ブラックボックスと化した現代の「世論調査なるもの」の実像と問題点が丹念に書き込まれています。ジャーナリズム論の盲点をつくものとして溜飲が下がる思いがしました。図表が簡潔かつマニアック。私自身は構築主義的に使えるなあと思いつつ読みましたが、メディア・リテラシーとしても読めると思います。

社会問題研究リソースの構想と反省

 2003年6月10日。そういえば一本忘れていました。「社会問題研究リソースの構想と反省」というレポートが『インターネットは社会問題構築にどのような影響をおよぼすのか:社会問題に関するWEBサイトの内容分析』(法政大学大原社会問題研究所ワーキング・ペーパーNo.12、2003年2月)11-24ページとして印刷されています。大原社研でやろうとした「社会問題研究リソース」の残務処理にあたります。

Version 10.4『健康ブームを読み解く』刊行!

 2003年7月24日。2003年3月にパルテノン多摩でおこなった連続講演が本になりました。野村一夫・北澤一利・田中聡・高岡裕之・柄本三代子『健康ブームを読み解く』(青弓社ライブラリー、2003年7月)です。私は最初の講師だったので、ここでは第1章を担当しています。内容は、これまで書いてきたことの総まとめのようなものです。この半年、ろくにサイトを更新していなかったので、目次のページ「『健康ブームを読み解く』」を作成してヴァージョンを10.4とします。ヴァージョンアップにしてはコンテンツが薄いですが。

『戦後世論のメディア社会学』

 2003年7月24日。『健康ブームを読み解く』の五分の三は歴史的アプローチです。焦点は1930年代。歴史ものと言っても、私から見ると構築主義的なテイストの濃いもので、こういうものが社会学の隣接分野でたくさん出てきているのが昨今の傾向です。同時に、社会学者たちもずいぶん歴史に傾斜しています。そんな好例が、最近出た佐藤卓己編『戦後世論のメディア社会学』(柏書房)です。世論popular sentimentsと輿論public opinionのちがいを手がかりに、戦後の軸的メディアと世論の関連を追ったものです。いくつかの章を読みましたが、おもしろかった。モッセ的というか、柏書房的というか、こういう系統の社会学がすっかり定番のひとつになりましたね。

集中講義とぬるい鰹のたたき

 2003年7月24日。今月は高知医科大学で集中講義がありました。この大学名はまもなくなくなって高知大学になります。ちょうど統合にあたっての学長選挙の直前だったようでした。夏の集中講義はけっこうきつくてやせるものですが、今回はやせるどころか、2キロも太って帰ってきました。板書をやめてパソコンとプロジェクターにしたせいもありますが、かなり食べ放題したせいもあるでしょうね。なかでも最終日に遠出して行った黒潮本陣で食べた鰹のたたきが最高でした。注文すると、外のいおりのようなところで藁を燃やしてあぶったのを暖かいまま食べるんです。ぬるいのがなかなかいけました。

インフォリウムをいったん整理

 2003年7月26日。これまで「インフォリウム」にあった「社会学ハイパーブックガイド」「社会学メタリンク」「ソシオリウム」に移しました。「インフォリウム」は情報学の学習ゾーンとして再出発しようと思います。コンテンツについては構想中です。しばらくは看板だけの何もない状態になります。年内はスケジュールいっぱいなので、おそらく来年以降の作業になるかと思います。

Version 10.5『社会学感覚【増補版】』全文公開!

 2003年10月4日。しばらくのごぶさたでありました。この夏は自宅にこもって160枚ほどの原稿を書き下ろしていました。これはまもなくムックの一部として刊行されます。
 さて、最近オーサリングが面倒で、なかなか手がつかなかった『社会学感覚【増補版】』の全文公開がようやく完了しました。OCRで起こしたテキストなので、まだ最終校正をしなければなりませんが、まずまず読めるものになっているはずです。『社会学感覚』の公開は、ずっと中途半端だったので、ほっとしています。「ソシオリウム」からご覧ください。

『子犬に語る社会学・入門』刊行!

 2003年10月8日。洋泉社からムック『子犬に語る社会学・入門』がでました(洋泉社MOOK シリーズStartLine 2)。私は前半の「part.I 社会学のイロハがわかる!子犬に語る社会学」(8-80ページ)を担当しています。全体の半分近くになります。ただし本文と見出し以外の部分、つまりリードと注と子犬のイラストは編集部によるものです。イラストはかわいいけど、けっこうリードで煽ってますねえ。
 「子犬に語る社会学」は、もともと新書の企画として私が考えたものでしたが、洋泉社編集部の中でそれがふくらんで、こういう社会学入門ムックになりました。結局48人の社会学者が執筆しています。脱力系の私が「入門」担当で、ブリリアントな若手社会学者が「最前線」担当という感じになっています。執筆陣が48人とは、編集部も張り切ったものです。
 気がつくと、執筆者の中では私がほぼ最年長。ほんとは、脱力してばかりはいられないのかもしれませんが、脱力系にはそれなりのお役目があるということでしょう。
 私が担当した「子犬に語る社会学」の章立てだけ書いておきましょう。

   人間は特別か
   近代という鉄の檻に生きる
   システムからこぼれ落ちるもの
   自分という社会現象
   生活世界を解剖する
   祈りの文化、暴力の文化
   交錯するメディア空間
   ことばがつくる現実
   命の限界に向かって

 バラバラの要素の寄せ集めとしてではなく、ひとつのディシプリンとして社会学を紹介することが目標でした。「子犬に語る」というのを受容できるような人を読者に想定して書きました。昨今の社会学教育に関する議論の私なりの答であります(関西社会学会『フォーラム現代社会学』第2号参照)。まあ、この夏は久しぶりに「社会学入門」して、古巣に戻ったような気分でした。

『リフレクション【新訂版】』刊行!

 2003年10月8日。「子犬に語る」の編集作業であわただしくて書き忘れていましたが、1994年刊行の『リフレクション――社会学的な感受性へ』(文化書房博文社)の新訂版が9月後半に刊行されました。版元の意向があって、9年ぶりにちょっとだけ手を入れて出しなおしたというわけです。まだ若干の引き合いがあるとのことでした。ありがたいことです。

毎日新聞書評欄で紹介

 2003年10月19日。本日付けの毎日新聞書評欄に「子犬に語る」の短い紹介記事が出ました。こういう形の紹介は単純にうれしいものです。

今年のアクセス数

 2003年11月12日。今ご覧の新しいソキウスにはアクセスカウンターを表示していませんが、今年からためしに主要なページについては調べておりました。今日CGIの入れ替えをしたので、それを機に見てみますと、2月1日から本日までトップページのアクセス数は44025でした。9ヶ月と3分の1ヶ月として計算すると、平均月間アクセス数は4717で、これを年間アクセスに置き換えると56603になります。
 ただし、これはあくまでもトップページのアクセス数で、242のHTMLファイルから構成されるソキウス全体のページリクエスト数となると、まったく異なる数字になります。ちょっとログ解析してみますと、2003年10月には38963ページのリクエストがあったことになっています。純粋にHTMLファイルにアクセスした回数が10月にこれだけあったということです。この数字は「子犬に語る社会学」やゼミ募集の影響があって、やや膨らんでいると思いますが、月にのべ3万ページが見られているということでしょう。週の半ばの午後にリクエストが多いところを見ると、学校などから見に来ている人がけっこういらっしゃるようです。

来年度のゼミ募集

 2003年11月12日。来年度から専門のゼミをもつことになり、昨日、選考会をやりました。テーマは「メディア文化論(カルチュラル・スタディーズ)」です。ほんとはカルスタで行きたかったのですが、わかりにくいので副題に回し、メディア文化論にしました。
 面接の予定でしたが、とても無理と判断してエントリーシートによる選考にしました。選考はかなり難航するだろうとユーウツだったものの、読んでみると意外にすんなり決めることができました。今回は18人合格にしました。これに編入・学士入学者の枠で若干名を入れたとしても20人におさまるというわけです。専門ゼミとしては、このあたりが限界でしょう。ほんとうは12人ぐらいが適正規模だと思いますけどね。そのかわり発信型のゼミを追求してみたいと考えています。正直なところ、これまで大学にはワクワクすることがあまりなかったのですが、ようやく大学生活にも楽しみができました。

ゼミ第一次募集について(学内向け)

 2003年11月20日。ゼミ第一次募集の結果は27日に発表されます。ちょっと早いですが、来年度のゼミについて若干のメッセージを。
 まず、落選した人は残念でした。野村ゼミについては二次募集はありませんが、これにめげないで、ぜひどこかのゼミに応募してください。学生生活にとってゼミは重要です。
 合格した人は、四月までにぜひ次のことをしておいてください。第一に、パソコンとインターネットに習熟しておくこと。できればホームページぐらいは作れるようにしておいてほしい。HTML4.01とスタイルシートが駆使できればいいですが、ドリームウィーバーやフラッシュといったオーサリングソフトに挑戦してみるのもいいでしょう。第二に、メディア論関係の本を多読しておいてください。量をこなせることがだいじです。書名に「カルチュラル・スタディーズ」が入った本にも挑戦してほしい。そのさい、近隣の複数の公立図書館を利用できるようにすることがポイントです。まずは借りまくりましょう。なお、メディア文化論関係の本は「社会学」の棚にあることが多いです。第三に、ネタ探しをしておいてください。研究テーマとゼミサイトの企画などのネタ探しです。いつもそういう視線で複数の新聞や雑誌に目を通しておきましょう。
 ゼミの理想と実際については、「ソシオリウム」に全文を公開している『社会学の作法・初級編』(1995年)の「ゼミの作法」を参照してください。以上、学内向けのメッセージでした。

『シカゴ学派の社会学』

 2003年11月28日。ここ数日、新刊の『シカゴ学派の社会学』(中野正大・宝月誠編、世界思想社)を読んでました。ようやく全部読み終えたところです。シカゴ学派は昔から気になる存在なので、このチームの前二作も目を通していますが、今回の本は非常にバランスよく、しかもどれも紹介がこなれていて、テンポよく読めました。知らないこともたくさんありましたし、周辺への目配りもよく、脇役クラスの学者もすきまなくとりあげていて、勉強になりました。大物トマスのスキャンダルはさらっとしていましたね。

『専門知と公共性』

 2003年12月4日。半年前の本ですが、気になっていた藤垣裕子『専門知と公共性』(東京大学出版会)を読みました。ネットや情報や医療の問題を考えていると、どうしても科学技術と社会の関係に思い至るので最近活動が活発なSTS(科学技術社会論)には興味がありました。これまでなかなか「この一冊」というのに出会えなかったんですが、この本はかなりいいところを行っていると思いました。「ジャーナル共同体」「妥当性境界」「変数結節」などユニークな概念を登場させて、議論が整理されるのが見事。とはいうものの、私もあと二回ぐらい精読しないと理解しきれない感じですが。ともあれ情報・環境・医療関係の問題を解くのには大いに参考になると思いました。

物書きの神様、あるいはセロトニンの福音

 2003年12月29日。そろそろ今年も終わりです。今年は2001年以来のスランプが続いていましたが、そこそこ仕事もして、本や資料もたくさん読みました。その意味ではスランプもそろそろ底を打ったように思えます。そう願いたいものです。ただし、物書きの神様だけが未だに降りてくれないのが困りものです。今年はリハビリを兼ねた軽いものしか書けなかった。もっときちんとした水準のものを書きたい。これが私にとっての来年のテーマです。このスランプの間に、書きたいこと、書かなければならないことが山積してしまっています。次のステップに行くためにも、集中して格闘する必要があります。物書きの神様、あるいはセロトニンの福音をひたすら願っているところです。というわけで、20世紀にはまったく予想していなかった「中年の困難」という局面、もう少しでなんとか乗り切れるか・・・というところでしょうか。来年もよろしくお願いします。

34年ぶりの太陽の塔

 2004年2月7日。定期試験期間真っ最中でしたが、間隙を縫って大阪千里の国立民族学博物館に行ってきました。国立民族学博物館主催研究会「人類学的知識の使い方、使われ方」という小さな研究会で、私は社会学者として社会学教育について参考意見を述べるといった感じで呼ばれまして「市民的コモンズとしての社会学的知識空間」というタイトルで報告してきました。要するに人類学教育についての研究チームに社会学教育やインターネットの話をしてきたわけです。独自の問題意識で進められている研究会のようでしたが、民博も四月から独立行政法人になるので、いろいろ考えているという文脈もあるようでした。民博はバブリーな建物で、セミナー室では他にもいくつか研究会が開催されており、文字通り人類学研究のセクターになっているようでした。人類学者がうらやましいと感じましたね。社会学の先輩たちは、結局このようなセンターを作ってくれなかった。社会学がいまいちパッとしないのも、ここらあたりに原因があるように思いました。

来年度野村ゼミ生、読んでますか?(学内向け)

 2004年2月7日。「ゼミは四月から」と当たり前のように思っていましたが、他のゼミでは四月の前に顔合わせや合宿をやるようです。今となっては連絡しようがないのでそのようなものはできませんが、メーリングリストぐらいは設定できます。該当する方は私のほう(nom@socius.jp)にメールをください。ま、ぼちぼちでけっこうです。

『社会学感覚』校正終了

 2004年2月15日。「ソシオリウム」に展示している『社会学感覚』の校正作業ができました。OCRで本から復元したので、完全ではないとは思っていましたが、きちんと校正していただいたところ、かなりのミスがありました。数字の間違いがけっこうありましたね。それらを修正しておきました。ただしアクサンなどについては、これからやります。それにしても、出版から12年、執筆から13年か14年たっているわけで、古さはいなめません。もっと新しい教科書をどなたか公開してくれるといいのですがね。

『看護展望』に小論掲載

 2004年2月28日。『看護展望』Vol.29 No.4(2004年3月号)に「ネットワーク時代の情報倫理とインフォアーツ」が掲載されました。特集「看護教育における患者情報の取り扱い」のために1月に書いた15枚ほどの原稿です。といっても私のは総論的なものです。

オイサー・オルグに「協調会史料」公開

 2004年2月28日。1999年からウェブ制作を担当している法政大学の大原社研の公式サイト「オイサー・オルグ」に、この20日、「協調会史料」を公開しました。週に一回勤務とはいえ、正味一年以上かけたビッグプロジェクトで、約7万6千ファイルからなる膨大なものです。私もこれだけ大きなコンテンツは初めての経験でした。戦間期の社会運動や労働運動についての調査記録をPDFで画像データとして公開しています。今回は試行錯誤しながらの手作りコンテンツで、外付けハードディスクを買い、OSを変え、パソコンを変え、サーバを変え・・・と、少しずつ作業環境を構築しながらの作業になりました。まだ周辺部分について手を入れているところですが、ようやく一段落がつき、ほっとしています。1930年代を扱う第二期についても準備が進んでいますが、作業環境が整い、ノウハウもわかり、外注も利用できますので、来年度には形にできるでしょう。そのあとにまた今回の第一期について改善を試みる予定です。近代日本史研究を変える史料というほどのものではないでしょうが、1920年代の動向について研究している人にとっては有益な第一次資料になると思います。

癒しモードと「創造の病」

 2004年4月17日。新学期が始まりました。今年度は教務委員というのをおおせつかり、クラス担任にもなったので、新入生のオリエンテーション日程にとことんつきあいました。昨日で履修登録が締め切られましたので、ようやくこれから通常授業であります。
 結局、春休み期間はたいしたことができずに、本ばかり読んで終わってしまいました。今年は花粉が少なくて非常に楽だったにもかかわらず、です。もったいないことをしました。3月には情報学やメディア論関係の新刊をけっこう読みましたが、イタリアものの音楽三昧に、南木佳士の一連の癒し小説やエッセイ、夏樹静子の『椅子がこわい』などを読んで、相変わらず癒しモードだったのです。
 芥川賞作家の南木佳士は現役の医師です。仕事のピークのときにパニック障害になって、大きな転換を余儀なくなされた人です。夏樹静子の『椅子がこわい』は腰痛体験記で、あらゆる治療を試みた後に、それが心身症であったことが判明するというどんでん返しの顛末を書いたものです。私はつい二度読んでしまいました。
 エランベルジェという精神医療の大家が「創造の病」という論文を書いていて、これは『エランベルジェ著作集2』(みすず書房)で読めますが、これまでも多くの人たちが仕事のピークに何らかの病を経ているとのことです。人間の脳には一定量の限界値があって、それを超えるとかれらのように何らかの症状が出るということでしょうか。しかし、病を超えたところで、創造的な局面が開けてくることがあるようで、著名な作家や学者はそういう体験をしているとのこと。社会学ではマックス・ウェーバーがそうでしたね。まあ、そんな著名人ではなくても、引きこもりやスランプやうつの人にとって「創造の病」という概念は一抹の希望をもたせてくれるのではないでしょうか。少なくとも、そろそろ3年にもなるスランプの私は、それなりの希望を感じたのでした。たいそうな人物ではない普通の人間だけれども、この三年が、研究者生活の充実という程度の「創造」への一里塚と信じたいものです。

ゼミサイトへの道

 2004年6月19日。ブログ全盛の時代に、こんなスローテンポでは見てもらえませんね。かつては毎日のように書き込んでいたものですが。まあ、毎日の仕事で手一杯というところはあるんです。それと、最近は、今年一期生を迎えた野村ゼミのサイト構築が進んでいまして、もっぱら気持ちがそちらに向いているんです。先週末は初のゼミ合宿をしたところ。企画が固まったばかりで、全容を公開できるのはまだ先ですが、サイト自体はまもなく公開できるでしょう。近ごろの学生はたいへん忙しくて、なかなかすんなりとは行きませんね。しかし楽しみです。

天声人語

 2004年7月5日。今朝の「天声人語」に、私たちがつくった『ポスターの社会史』が参照されていました。こういうのを見ると、出しといてよかったという感じがします。

おかげさまでソキウス公開9周年!

 2004年8月12日。今日からようやく夏休みに入りました。今年はやっかいな仕事がいくつかあって、試験・採点が終わっても、なかなか休みに入れませんでした。長年フリーランスでやってきたもんですから、組織の仕事がなかなか片付かないのです。そのうちテキパキとこなせる日が来るのでしょうか(来ない気もするなあ)。
 ところで、この8月15日でソキウス公開9周年になります。1995年のこの日にASAHIネットがFTPサービスを開始するというので(その日までは実験段階ということでファイルをフロッピーで郵送していた!)、その一週間ほど前からソキウスを制作して、この初日に公開を開始したのでした。思えば、何の邪心もなく熱中できた楽しい日々でした。あのころはよかった。ほんとに。

Version 10.6「ソキウス・ブログ」始動!

 2004年8月13日。9周年ということで何か新しいことがないかと見回してみれば「ブログ」がありました。印刷媒体に力を入れようとしてる矢先にブログなんてムリというものですが、ここのところゼミ生にサイト構築の一環としてブログを始めてもらっているのがなかなかよさげで、私も便乗してちょっとやってみることにしました。あんまり更新はできないと思います。この「ソキウス航海記」がありますし。というわけで「ソキウス・ブログ」開始!

全文検索に不具合

 2004年8月16日。「ソキウス・ブログ」そのものは順調です。本やCDのリンクのやり方も決めました。ブログ内検索も順調に動いています。ただしソキウス全体のサイト検索でブログコンテンツが並ぶと文字化けが生じます。これはブログ部分がユニコードを使用しているからで、検索結果のページに二つの文字コードが混在してしまうからです。これはちょっと解決が難しいような。しかし、タイトルをクリックするとコンテンツはきちっと表示されますので、ご承知おきください。

Version 10.7「ソキウス・ブログ」終了

 2004年9月13日。ちょうどひと月やって、ブログというのがどういうものか、うっすらとわかりました。人様のブログもよく見るようになりました。しかし、今の私はこういう時期ではないなあと思い始めて、早めに切り上げることにしました。今回はヴァージョンアップではありませんが、ブログ終了をもって一区切りとします。

2005年になりました

 2005年1月3日。ここには久しぶりに書きますが、あっという間に謹賀新年であります。去年は夏以降いろいろあって大変でした。その間にインフォリウムを削除し、ブログを閉鎖し、実験的に始めていたXOOPSサイトを閉鎖し,honya.co.jpにアーカイブしてあったソキウス・クラシックも閉鎖しました。まあ、ネット関係はシンプルにしようというわけです。クラシックのほうを閉じたので、旧稿をこちらに掲載しなければならなくなりましたが、ぼちぼちやりたいとおもいます。本年もよろしくお願いします。

単行本『子犬に語る社会学』刊行

 2005年1月3日。2003年にムックとして刊行された『子犬に語る社会学・入門』のうち、前半の80ページを占めていた私の担当分が単行本化されました。本は年末進行のため、すでに年末にできていますが、配本は7日だとのことです。これは、もともと新書の企画として立ち上がったものでしたが、洋泉社側の流れでムックの企画に変更されて公刊されたものでした。今回、単行本になって、ようやく私の思い通りになった気がします。要するに、薄くて字の大きな本で読んでもらいたかったんです。老眼向けに、というわけではないですけど、ゆったり組んであります。ただ、単行本化に際して大幅にリライトしようとひそかに思っていたのですが、この点については、まったく果たせずじまいでした。ほどきたりないところが残っています。今回は諸般の事情で「形にする」のがやっとでした。まあ、こういうことはきりがないですから、どこかであきらめないといけません。次のことを考えましょう。

書評『健康帝国ナチス』公開

 2005年1月3日。コンテンツを削除したのにヴァージョンアップしているのは、どうにもカッコがつかないので、ひとつコンテンツをアップしました。大原雑誌に書いた短い書評です。「書評『健康帝国ナチス』」になります。本が出てから一年以上たっているのは、書評の順番がまわってくるのを待っていたからです。最近は無理しないようにしています。

Version 10.8「情報文化領域」再構築完了

 2005年1月5日。コンテンツの引越しが遅れていた「ソキウス工房」の「情報文化領域」の再構築が完了しました。やればすぐなんですが、おっくうで、ここまでひっぱってしまいました。いやはや。アーカイブとして公開展示しますが、これらは、今となってはもうずいぶん古いものですので、最近の私のネット論については『インフォアーツ論』(洋泉社2003年)をご覧ください。状況がずいぶん変わってしまったので、私の見解もけっこう変節しています。

Version 10.9「社会学名言集」再構築完了

 2005年1月5日。「ソシオリウム」に、なつかしの「社会学名言集」(全9回)のコーナーを再構築しました。古いものですが、入門用としては、まだ読めるでしょう。これでソキウス・クラシックからの移築は一段落しました。

『子犬に語る社会学』紹介ページを設定

 2005年1月6日。明日発売予定の『子犬に語る社会学』の紹介ページを作成しておきました。著者からのメッセージと目次を書いておきました。

毎日新聞に談話掲載

 2005年1月9日。今朝の「毎日新聞」朝刊の家庭欄に私の談話が記事になっています。「はてなの玉手箱」の成人の日の特集記事です。私の分はほぼ三段分でした。1時間ぐらいしゃべったのをまとめるのはたいへんだったでしょうね。内容は、この時期ありがちな、いわゆる「未熟な若者」論ではなく、「新たな大人像を模索しよう」というものです。そもそも中年の私でさえとても一人前の大人として自信が持てない時代ですから、若者を責める前に、大人であろうとする人たちが「新しい大人」のあり方というものを考えるべきではないかという趣旨です。言ってみれば「未熟な中年」論ですね。
 それから『子犬』の広告が今朝の「朝日新聞」の一面に掲載されていました。一般向けに書いたものなので、いろんな人に手に取ってほしいものです。今日は奇しくも二つの新聞に名前が載りました。

学者の生涯を俯瞰する

 2005年1月10日。正月に新しい丸善本店に行きまして、中野孝次の本をたくさん買ってきました。作家として有名で去年亡くなった人ですが、元国学院大学教授だったんですね。それで何かシンパシーがわいていました。これまでは『ハラスのいた日々』しか読んでなかった。見ると老年論のエッセイがたくさんあります。人生後半について何かヒントがないかと読んでいますが、『清貧の思想』などはちょっと趣味が古典的すぎて、いささかついていけません。『犬のいる暮らし』は読めましたけど。
 それらと同時に買ったのが熊野純彦『戦後思想の一断面』です。これは哲学者の廣松渉の軌跡を書いたものです。正月にこれを読んで俄然、「ワタリアン」だった学生時代にひとり熱狂的に読んでいた廣松渉の本を読みたくなりまして、衝動的にネットで古本屋に『廣松渉コレクション』と『廣松渉著作集』を発注して、今ながめているところです。昔はビンボーでとても買えませんでしたが、古本とは言え(古本だから)今は全巻なんとか私費で買えます(ああ、快感っ!)。廣松はもう11年も前に惜しくも60歳で亡くなってしまいましたが、学者としての生き様と書きっぷりに魅せられます。かくありたし! じつは、ここのところ私は学者のモデル探しをしていまして、林周二『研究者という職業』(これはいい本)などを去年暮れに読んでいたりしていたんですが、私にとっての原点たる廣松を忘れてはいけませんね。60年の生涯でどれだけの仕事が残せるものなのか、確認したいと思っています。そして、それを模範にして(と言っても,足下にも及ばないのは重々承知の上で)自分自身の学者生活後半を組み立てていきたいものだと思っています。ま、49にもなると、こんなことを考えてしまうんですよ。

「ネットワーク時代の情報倫理とインフォアーツ」追加公開

 2005年1月10日。これはVersion10.8「情報文化領域」再構築の一環に位置づけるべきものですが、『看護展望』2004年3月号(Vol.29 No.4)特集「看護基礎教育における患者情報の取り扱い」に寄稿した「ネットワーク時代の情報倫理とインフォアーツ」を新規公開しました。これまでソキウスには情報倫理プロパーのコンテンツがなかったので、ちょうどいいかなと思います。看護学校の先生たちのための情報倫理入門になっています。

ソキウス航海記をブログ化

 2005年1月22日。いまお読みの「ソキウス航海記」をブログ化します。本日から「ソキウス航海記」はhttp://socius.jp/blog/に移動します。

ソキウス・ログ

 MovableTypeを使用して「ソキウス航海記」をブログ化しました。最近マックを使うことが多いのですが、マックにはあまりよいHTML挿入型エディタがないのでXHTMLを書くのがおっくうでした。MovableTypeなら、きちんとしたXHTMLにしてくれますので、こちらに切り替えます。いわゆるブログをするつもりはありませんので、ご期待されませんように。むしろ「航海記」は英語でlogですので「ソキウス・ログ」であります。なお、古い「ソキウス航海記」はhttp://socius.jp/news/にあります。

Version 11.0「ゲストコーナー」を特設

 2005年01月22日。「インフォリウム」を復活させて「ゲストコーナー」を設定しました。期間限定でゲストの論考を公開するコーナーです。いろいろなりゆきがありまして、今回は、犬飼裕一さんの「にせ外国人の社会学――パオロ・マッツァリーノ著『反社会学講座』(イースト・プレス2004年)」という書評を掲載します。アイロニカルな文章ですので、読み飛ばすとニュアンスが読み取れない可能性があります。ゆっくりお読みください。

ソキウス航海記を元に戻します

 2005年02月2日。せっかくブログ仕様にしたソキウス航海記ですが、またまたリアルな圧力によりまして維持できなくなりました。元の形に戻します。もはやネットに言論の自由はないですから。残念!

高野山カンファレンス2004

 2005年6月16日。2005年3月末に『高野山カンファレンス2004デュルケーム=ジンメル合同研究会報告書』が出ました。デュルケーム/デュルケーム学派研究会とジンメル研究会が合同で企画したカンファレンスでの報告をまとめたものです。2004年の9月25日と26日にかけて高野山大学で開催されたカンファレンスです。私は「テーマ(1)近代とポスト近代」の報告者として参加しました。タイトルは「社会学の終わりとジンメル的エートス――ディシプリン的知識空間をめぐって」です。この報告書、ブライアン・ターナーの飛び入り特別コメントもあって、にぎやかな内容です。

図書新聞に書評掲載

 2005年6月16日。「図書新聞」2721号(2005年4月9日付)にマリオン・ネスルの『フード・ポリティクス』の書評を書きました。見出しは「科学的知識そのものもまた政治的な構築物 食品業界の政治的活動の実態を克明に調査」になっています。一昨年あたりまで定期購読してずっと読んでいましたが、「図書新聞」に書くのは今回が初めてでした。

デジタル・アーカイブ論発表

 2005年6月16日。6月1日付の『Computer&Education』誌Vol.18(CIEC発行、東京電機大学出版局発売)の特集「 デジタル・アーカイヴズと歴史研究・教育」に論文を寄稿しました。依頼原稿ですが、レフェリーがありまして、多少苦労しました。タイトルは「デジタル・アーカイブスの冗長性とオープン性――大原社研での公開作業をめぐって」というものです。大原社研での公開ポリシーと実際問題について論じたものです。

国語入試問題に出題

 2005年6月18日。著作権使用許諾申請書というのが届いたので初めて知ったのですが、『リフレクション』が嘉悦大学の2003年国語の入試問題で使用されたとのことでした。小論文では二回出題されたことがありますが、国語というのは初めてです。気合いを入れた冒頭あたりの文章でしたので、けっこう難しかったかも。

Version 11.1「社会学の終わりとジンメル的エートス」公開

 2005年6月18日。ジンメル研究会・デュルケーム/デュルケーム学派研究会合同研究会「高野山カンファレンス」(高野山大学)において2004年9月25日に報告した「社会学の終わりとジンメル的エートス――ディシプリン的知識空間をめぐって」が報告書になりましたので、その全文をソキウスでも公開します。社会学教育の見地から総論的に論じたものです。

『ジェンダー研究が拓く地平 』(ソキウス研究叢書3)刊行

 2005年6月25日。ソキウス研究叢書3として次の本が刊行されました。
原 ひろ子監修「原ゼミの会」編集委員会編集
『ジェンダー研究が拓く地平 』
文化書房博文社、4,725円、A5判 / 412p
ISBN : 4-8301-1060-0
 これでソキウス研究叢書も三冊になりました。現在四冊が準備中です。ご期待ください。

「書評 『フード・ポリティクス』」公開

 2005年6月25日。図書新聞」2721号(2005年4月9日付)に書いたマリオン・ネスル『フード・ポリティクス』の書評「ソキウス工房」に公開しました。

公開10周年

 2005年11月30日。いそがしくて気が回りませんでしたが、気がつけばこの8月で公開10周年を迎えました。こんな10周年になるとは夢にも思わなかったですわ。ともあれ、11年目に入ります。

『談』74号に対談が載りました

 2005年11月30日。ちょっと時間がたってしまいましたが、雑誌『談』74号(TASC)に対談が掲載されました。高知大学医学部の佐藤純一さんとの対談です。タイトルは「健康言説とメタメディカライゼーション」です。私はもっぱら聞き役という感じです。

『未熟者の天下』紹介ページを設定

 2005年11月30日。明日発売予定の『未熟者の天下』の紹介ページを作成しておきました。著者からのメッセージと目次を書いておきました。8月から10月いっぱいまでかかって書き下ろしたものです。前半は筆が進まず、後半は学務目白押しで、あせりましたが、結果的にこんなに集中したのは久々でした。

Version 12.0 再構築ヴァージョン

 2011年4月23日。なんと5年半ぶりにソキウスに手を入れました。と言っても新しい内容はありません。ひょんなことからブログを始めたのですが、そのタイトルを「ソシオリウム」にしてしまったので、つじつま合わせとしてソキウスの「ソシオリウム」「ソキウス工房」「インフォリウム」の区分を廃止して、トップページからの直行リンクにしました。初めて来た人には使い勝手が悪いでしょうが、慣れた人にはむしろ単純に見えるでしょう。基本的に2階層にしてあります。ちょっと無理がありますが、管理を単純にしたいのでごかんべんください。

展開します

2014年4月14日。最近の動向はフェイスブック(nomurakazuo)とソシオリウム(http://nomurakazuo.com)でやっています。そちらをご覧ください。


現在地 ソキウス(Home)ソキウス航海記
SOCIUS.JPドメインへの初出 12/2(Sun), 2001  
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