情報倫理とセキュリティ2019前期シラバス最新版

2019年3月31日現在

試験はありません。平常点評価です。毎回Office365Formsに課題を投稿していただきます。1回分の投稿で7点満点とします。7点×15回=105点になりますが100点以上は100点とします。投稿期限は授業終了時から24時間以内とします。指定時間になると投稿できなくなります。

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情報倫理とセキュリティ第1回は「情報経済の応用倫理的転回」です。「情報メディア問題入門」の後半で学んだ情報経済についてシンプルにまとめ、それがもたらした独占的状況と問題点から応用倫理的転回の社会的要請について説明します。それが情報倫理という問題領域です。すぐに解決とは行きません。

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情報倫理とセキュリティ第2回は「パクリ経済」です。模倣、コピー、フェイク、シェア、盗用、コピペなど、この種の行為は文化の展開において重要な役割を果たしています。レシピ、コード進行、流行のファッション、OS、オープンソースなどのフリーな領域について考えます。

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情報倫理とセキュリティ第3回は「知的財産権はどのようにないがしろにされるか」基本的な考え方と最近の動向を踏まえた上で、一方でアンチコモンズ化による自由市場の不全、他方でコモンズ化や海賊行為による権利の侵害について学びます。もちろん、どのような解決法がありうるかについても考えます。

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情報倫理とセキュリティ第4回は「個人情報とプライバシー」利便性と交換される個人情報。ビッグデータとプライバシーの危うい関係。これらに対するプライバシー概念の必然的転換。アルゴリズムが「私」を決めてしまう時代にEUが施行したGDPR(一般データ保護規則)の考え方と影響について学びます。

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情報倫理とセキュリティ第5回は「人工知能とスマートマシンのある生活」スーパーコンピュータ開発の現実とAIの応用領域拡大について説明し、ロボットなどスマートマシンとの付き合い方と限界について考えます。もちろん仕事のスタイルも大きく変わりつつあります。もはや他人事ではなくなっています。

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情報倫理とセキュリティ第6回は「セカンドマシンエイジ」です。ここではテクノロジーの多彩な発達について歴史的観点から現代を位置づけます。人間とマシンの関係には社会や経済や文化が深く影響します。ラッダイト主義から技術決定論まで振り幅は大きい。教育におけるスマホの扱いの議論のように。

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情報倫理とセキュリティ第7回は「ポストトゥルース時代のジャーナリズム」です。ニュースの送信者が多様化し、ジャーナリズムの原理原則もあってなきがごとく。何がフェイクで何が事実なのか。ジャーナリズムが事実性を担保する仕方はどのようなものなのか。現代におけるニュースはどうあるべきか。

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情報倫理とセキュリティ第8回は「感情の増幅装置」行動経済学が強調するように感情の役割は経済においても大きいのです。総じてメディアは人びとがもともと持っている考え方や感情を補強して増幅させる装置です。仲間意識やコミュニティ感覚を構築するとともに、憎悪感情や道徳十字軍を強化します。

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情報倫理とセキュリティ第9回は「世界サイバー戦争」です。第五の戦場と呼ばれるサイバースペース。国家単位の情報戦争はリアル戦争の前哨段階です。それはいかにしてなされ、どのような影響を及ぼすのか。20世紀の諜報戦と何が同じで何かちがうのか。スノーデンやウィキリークスの役割も考えます。

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情報倫理とセキュリティ第10回は「インターネット・ガバナンス」です。技術全般が激しい標準規格競争の只中で進化します。適者生存の闘いです。では情報技術の標準規格はどのように決まるのか。いったんできた約束事の世界はどのように破られるのか。インターネットの無数の約束についてを学びます。

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情報倫理とセキュリティ第11回は「信頼とブロックチェーン」です。暗号通貨(仮想通貨)の基盤となるブロックチェーンは新しい信頼のプロトコルです。今までのインターネットには、信頼を担保する仕組みが欠けていたのです。嘘をつかず不正のできないネットワークの構築で何が変わるのかを考えます。

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情報倫理とセキュリティ第12回は「監視社会」です。個人情報とプライバシーを脅かす全体監視。個人としては神経質になるのに、私たち自身も日々の仕事と生活の中でその一端を担っていることを学びます。ITだけが原因ではありません。密告とカードシステムだけでも監視社会になります。それはどうして?

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情報倫理とセキュリティ第13回は「表現の自由と沈黙のらせん」です。そもそも現代社会において表現するとはどういうことでしょう。表現するためのメディアがこんなにも多彩になったのに、なぜ私たちは表現を抑制しがちなんでしょう。自由な表現と道徳、法律、倫理、空気、ルールとの関係を問います。

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情報倫理とセキュリティ第14回は「アルゴリズムを生きる」です。私たちの情報世界はすでにカスタマイズされています。個人情報・購買履歴・位置情報などのデータは直ちにアルゴリズムで処理されて当人と収集主体に最適化されています。たしかに居心地はいい。しかし例外はいつもあるのです。どうする?

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情報倫理とセキュリティ第15回最終回は、まとめとして「情報技術と社会制作」について学びます。キーワードは表現行為です。楽観論と悲観論が交錯する情報世界にあって、しぶとく生き残る方法と生活技術はどのようなものでしょう。選択肢はおそらくたくさんあります。リストアップして考えます。

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というわけで参考文献の整理を兼ねて「情報倫理とセキュリティ」の予告編を連続投稿してみました。シラバスは書きましたが、卒業式のあとでないと次年度のことは考えられない体質です。昨年度とはかなり異なる構成です。ストーリーも別様に組み換えました。これで私も新鮮な気持ちで授業ができます。