2019年3月31日現在(同じものはTwitter@nomurakazuoにもあります)
試験はありません。平常点評価です。毎回Office365Formsに課題を投稿していただきます。1回分の投稿で7点満点とします。7点×15回=105点になりますが100点以上は100点とします。投稿期限は授業終了時から24時間以内とします。指定時間になると投稿できなくなります。
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2年の情報メディア問題入門第1回は「クラウド・リテラシー」初回だけはデコーディング局面を扱うことにして、残りはエンコーディング局面に充てる。とは言え、きれいに切り分けられるはずもないが、トランスメディアワーカーの知的条件を問うという立ち位置での議論であるとの前提を共有したい。
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情報メディア問題入門の第2回は「コミュニケーションとは何か」私の原点であるG・H・ミードのコミュニケーション論に立ち返る。情報のキャッチボールではなく、身ぶりの交わしあいという相互作用であることを強調したい。その階層構造と偶発性からスタートしないとメディアを巡る問題性が見えない。
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情報メディア問題入門の第3回は「メディアの進化」この場合の進化とは淘汰のことであって、技術によって直線的に進歩するというのではないところが重要である。この参考文献もバラバラで、メディア史は詳細にやるとエピソード満載でキリがない。このさい、ざっくりと階梯を踏むように整理しよう。
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情報メディア問題入門の第4回は「対話の技術」ここに並べた本における対話の概念は広い。まずその広がりを見たのちに、対話の困難さ、その要因である対話の複雑さ、それを承知した上での対話技術、交渉と共感とリアリティ構築の問題を考える。そこからコミュニケーションデザインに向かっていこう。
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情報メディア問題入門の第5回は「キュレーションと情報デザイン」世の中、情報多すぎ。ならばそこから価値や意味や必要のあるものを選んであげる。これがキュレーション。わかりやすくするには情報を上手にデザインすることが大事。情報のデザインには法則と技術がある。非デザイナーもデザインする。
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情報メディア問題入門の第6回は「情報を可視化する」最近は「見える化」ともいう。大量のデータから直接何かを読み取るのは難しい。大量すぎると専門家でもムリだ。だからそれをチャートやグラフにする。専門家、デザイナー、コンピュータがそれを正確に「絵」にする。これで一気にわかりやすくなる。
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情報メディア問題の第7回は「トランスメディアとしての物語」多くの伝承的知識が物語という形式に整えられてきたのは、物語という情報デザインに魅力があるから。その魅力と技術についてナラトロジー(物語論)に基づいて考える。物語を主軸にしたトランスメディアは今や強力な市場を構築している。
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情報メディア問題の第8回は「映像論」かつて映像を見るだけの人たちが今は映像を発信する時代になっている。映像コンテンツの作られ方と読み取り方はどう変化したか。そもそも文字情報と映像情報のちがいは何か。なぜ動画に言葉を入れるのか。YouTubeに何が起こっているのか。立ち止まって考えよう。
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情報メディア問題入門の第9回は「位置情報と地図」情報デザインの5原則の1つが位置による整理である。その代表が地図だが、もはや紙の地図ではなくカーナビやGoogleマップなど位置情報の応用技術の普及が一気に加速した。ARを駆使したポケモンGOの登場でまた1つ新しい世界が開けた。その次は何か。
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情報メディア問題入門の第10回は「スマートマシンと労働」AI、ロボット、ドローン、自動走行車、ウェアラブルなど自己学習能力を備えた自律型の機械を総称してスマートマシンと呼ぶ。これら「勝手に学習する機械たち」は人間を支援するとともに仕事を奪うかもしれない。これからどうなる? どうする?
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情報メディア問題入門の第11回は「情報経済の原理」情報はフリーでいくらでもシェアできることがあるにしても、それはなぜ成り立つのだろう。有料サービスも従量制から定額制へ転換。大手プラットフォームは軒並み「サブスクリプション」と呼ばれるビジネスモデルに転換しつつある。損なの? 得なの?
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情報メディア問題入門の第12回は「ソーシャル・キャピタル」日本では別の意味で「社会資本」という概念があるのでこちらは「社会関係資本」と訳される。あなたの知人はどんな人?友だちは多い?学校仲間や職場仲間以外に頼れる人はいる? 人間には、お金や権力以外にも人間関係という資本もあるのだ。
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情報メディア問題入門の第13回は「マーケットデザイン」オークションもマッチングもじつは同じ理論で考えることができるという。入試、ゼミ選びからシューカツや合コンまで、マッチングの最適化の問題マッチメイキングである。自由市場に対するデザインされた市場とは何か。そこで果たす情報の役割は?
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情報メディア問題入門の14回は「音楽とメディア」この両者の相互作用を考える。楽器、記譜法、平均律、聴衆、コンサートホール、ラジオ、レコード、テレビ、オーディオ、録音、PA、カラオケ、ネット配信、ストリーミングなど、音楽は多様なメディアに影響されつつ、特有のメディア群を発達させてきた。
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情報メディア問題入門の第15回は「アルゴリズムの世界を生きる」まとめとして最後に未来展望を。卒業したら誰でも「仕事の世界と私生活」という二重生活に入る。デザインされた情報技術はどちらにも関わるが、様相が異なる。仕掛けるか、仕掛けられるか。そのつど新しく高度な学びが必要になるはずだ。

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