情報倫理とセキュリティ2018

國學院大學 平成30年度SYLLABUS

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科目名 教員名
情報倫理とセキュリティ 野村一夫

免許・課程

教職課程

高校情報免許

開講詳細

開講キャンパス 開講時期 曜日 時限 開講学年 単位数
渋谷キャンパス 後期 火曜 1時限 34 2

講義概要

授業のテーマ

トランスメディア環境における情報倫理

授業の内容

現代の情報環境は、たんにメディア環境なのではありません。情報が多様なメディアによって玉突きをしている複合的な状態になっています。これを私は「トランスメディア環境」と呼んでいます。この状態にあっては、どこが発生源だとしても、情報は自動的に転がっていきます。ある情報は過剰に、ある情報はあたかも存在しないかのように、関与するメディアや人間の思惑とは関係なく、増幅されて伝わっていきます。その情報の責任主体はいったい誰でどの組織なのか、もう誰にもわからなくなっていきます。その中で、どのように考え、いかなる対案を提起できるのか。応用倫理的な精神で考えていきます。

到達目標

(1)今聴いた講義内容の範囲の知識だけで、情報倫理的イシューについて論じてみることができる。
(2)他人事ではなく「自分ごと」として情報倫理を考えることができる。
(3)応用倫理的思考ができる。

授業計画

第1回 オリエンテーション。情報倫理への道。

【準備学習 20 分】

⇒シラバスを読む。
第2回 応用倫理の領域。

【準備学習 240 分】

⇒『応用倫理学事典』丸善出版、2008年。その他、加藤尚武の著書。
第3回 情報倫理の思想

【準備学習 240 分】

⇒西垣通・竹之内禎編著訳『情報倫理の思想』NTT出版、2007年。
第4回 ニュース倫理。何がフェイクニュースなのか。

【準備学習 240 分】

⇒和田伸一郎『メディアと倫理』NTT出版、2006年。
第5回 個人情報。隠すだけでいいのか。

【準備学習 240 分】

⇒名和小太郎『個人データ保護』みすず書房、2008年。
第6回 プライバシー。私たちはそれと交換に何かを手に入れる。

【準備学習 240 分】

⇒『OECDプライバシーガイドライン』JIPDEC、2014年。
ジュリア・アングウィン『ドラグネット 監視網社会』祥伝社、2015年。
第7回 知的財産権

【準備学習 240 分】

⇒名和小太郎『情報の私有・共有・公有』NTT出版、2006年。
第8回 クリエイティブ・コモンズ

【準備学習 240 分】

⇒ローレンス・レッシグ『コモンズ』翔泳社、2002年。ローレンス・レッシグ『FREE CULTURE』翔泳社、2004年。
第9回 インターネット・ガバナンス

【準備学習 240 分】

⇒ローラ・ディナルディス『インターネットガバナンス』河出書房新社、2015年。
第10回 サイバーセキュリティ

【準備学習 240 分】

⇒サイバーセキュリティと経営戦略研究会編『サイバーセキュリティ』NTT出版、2014年。
第11回 世界サイバー戦争(第五の戦場)

【準備学習 240 分】

⇒伊東寛『「第5の戦場」サイバー線の脅威』祥伝社新書、2012年。
リチャード・クラーク『世界サイバー戦争』徳間書店、2011年。
木村正人『見えない世界戦争』新潮新書、2014年。
第12回 軍事戦略におけるサイバー戦争

【準備学習 240 分】

⇒エリノア・スローン『現代の軍事戦略』芙蓉書房出版、2015年。
第13回 人工知能の特異点

【準備学習 240 分】

⇒松尾豊『人工知能は人間を超えるか』角川EPUB選書、2015年。
第14回 総まとめ。試験問題についての予告。勉強の仕方。

【準備学習 20 分】

⇒シラバスを読み直す
第15回 期間内試験。

【準備学習 900 分】

⇒問題を予告するので、そこから選択して、ノートを中心に文章化する。それを暗記する。音読が効果的。
授業計画の説明 講義形式。参考文献は提示するので、この分野に進む可能性がある人は深掘りしてほしい。講義はトリガーにすぎない。

※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

授業時間外の学習方法

参加することが徹底的に重要である。下記の「受講に関するアドバイス」を承知の上で勉強してほしい。

受講に関するアドバイス

事前に「情報システムの基礎」および「情報メディア問題入門」を受講していることが望ましい。これらの内容を前提にして講義する。出席して講義をよく聴き、ノートを取らないと、試験はまずできないので、その点をよく承知しておくこと。「情報システムの基礎」および「情報メディア問題入門」の内容を前提にした応用的内容なので、これらを受講していない人には理解が困難だと思う。未受講者は「情報システムの基礎」と「情報メディア問題入門」の指定教科書を事前に読んで受講することが必要である。

成績評価の方法・基準

評価方法 割合 評価基準
期間内試験 100% 授業内容の理解を指定されたスタイルで表現できているか。授業内容を表現するのはない。自分の理解したことを「私」を主語にして60行で表現する。披見否。

※すべての授業に出席することが原則であり、出席自体は加点の対象になりません。

注意事項 本学では「すべての授業に出席することが原則である」と決めています。この授業もそれに則って評価します。できれば毎回コメントをK-SMARPYのフォーラムに投稿していただきたいと思っています。この投稿自体に加点はしませんが、投稿内容を試験に組み込んで答案を構成してもらうことはできます。そういう間接的な形で授業内での積極的な関与を評価します。

※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

教科書・参考文献等

教科書

準備学習のところで挙げた各文献。

参考文献

書名 著者名 出版社 備考 K-aiser
情報倫理:技術・プライバシー・著作権 大谷卓史 みすず書房 2017年、5500円+税
マクロウィキノミクス:フラット化・オープン化・ネットワーク化する社会をいかに生きるか ドン・タブスコット、アンソニー・D・ウィリアムズ ディスカヴァー・トゥエンティワン 2013年、2700円+税。

参考文献コメント

この1冊という点では、大谷卓史『情報倫理:技術・プライバシー・著作権』が500ページの大著で、もともとはPR誌に連載されたものの集大成として、ここ10年ほどの情報倫理的イシューが網羅されている。この本で論じられている事件については、なるべく講義の中で紹介したいと思う。

参考になるウェブページ

社会学系サイト「ソキウス」http://www/socius.jp
ブログ「野村一夫の生活と意見」http://www.nomurakazuo.jp
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