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日本の古典を一網打尽する

 
「古典の事典」全15巻が4500円。この半分の大きさかと思って落札したが、昭和の出版絶頂期ならではの超豪華本だった。日本の古典を文学にこだわらず網羅して解説して、代表的な箇所について原文と解説がある。執筆メンバーが昭和の著名人ばかりでビックリする。
同時に落札したのが筑摩書房が60年代から70年代にかけて出版した「古典日本文学」全35巻、約8000円である。これ、事前に図書館で見たらすべて現代語訳である。もう半世紀近く前の本なので、どんなものかと思ったが、来てみたら新品のようで、古本のにおいもしない。それはうれしい。現代語訳であれば得意の読み飛ばしがきく。
というわけで、「日本の古典を一網打尽する」シリーズである。もう1件・全60冊というのが来る。こういうものは価格破壊が進んでいて、手放す人が多いわりに買う人は少ないのだろう。問題は値段ではなくて置き場所の問題である。「蔵書の苦しみ」はあるが、これで日本思想研究書でどんな古典名が出てきても、ちんぷんかんぷんにはならない。